人感センサを使ってみる2
はじめに
前回の「人感センサを使ってみる1」は人感センサモジュールを使って、人を検知させました。今回は、ざっくりとソースコードの解説をメモしたいと思います。
▼前回
katsuyanote.hatenablog.com
目次
ソースコード
# -*- coding: utf-8 -*- import RPi.GPIO as GPIO from time import sleep import datetime GPIO.setwarnings(False) GPIO.setmode(GPIO.BCM) GPIO.cleanup() print("GPIO clean中...") print("GPIO clean完了") GPIO.setup(17, GPIO.IN) def main(): i = 1 while True: i=human_senser(17,i) ############################################### #関数:human_senser(x,y) #引数:x(入力GPIOピン),y(数値) #戻値:検出あり→y+1,検出なし→y #役割:人感センサ入力GPIOピンをxで指定して、 # 引数yで検出した回数を表示させる為の初期値 # を与えます。従って,yの数値は整数であれば問題 # ありません。 # 関数を使用時は,戻値がありますので、適当に変数 # に代入させてください。 #必要なimportモジュールは、 #import RPi.GPIO as GPIO #from time import sleep #import datetime def human_senser(x,y): sleep(0.5) if(GPIO.input(x) == GPIO.HIGH): print(datetime.datetime.now().strftime('%Y/%m/%d %H:%M:%S') + ":" + str("{0:05d}".format(y)) + "回目の人感知") y = y + 1 sleep(10) else: print(GPIO.input(x)) sleep(3) return y ############################################### if __name__ == '__main__': try: main() except KeyboardInterrupt: print("終了処理中...") pass finally: GPIO.cleanup() print("GPIO clean完了")
コードポイント
このソースコードを読み解くポイントは下記の3つです。
(1)import文 (2)メイン文 (3)human_senser(x,y)関数
(1)import文について
# -*- coding: utf-8 -*- import RPi.GPIO as GPIO from time import sleep import datetime
1~3行目まではLED点灯のコードと同じです。今回異なるのは4行目だと思います。「datetime」は年月日時分秒を取得する為のライブラリです。人を感知した時に検出時刻を出力させる為にimportさせています。
(2)main文について
//13: def main(): i = 1 while True: i=human_senser(17,i)
メイン文はたったこんだけです。human_senser(17,i)関数に変数iを入力して、その戻り値を再びhuman_senser(17,i)関数に変数iに引数として渡しています。この操作をループさせています。重要なことは、human_senser(x,y)と言う関数が繰り返し実行されていることです。
(3)human_senser(x,y)関数について
//32: def human_senser(x,y): sleep(0.5) if(GPIO.input(x) == GPIO.HIGH): print(datetime.datetime.now().strftime('%Y/%m/%d %H:%M:%S') + ":" + str("{0:05d}".format(y)) + "回目の人感知") y = y + 1 sleep(10) else: print(GPIO.input(x)) sleep(3) return y
human_senser(x,y)関数の引数はxとyです。ここで引数とは関数が呼び出された時に数値をその関数内に引き渡す数値のことです。この関数では、呼び出されるとxとyを関数内に持っていきます。コードを見ると、xはGPIO.input(x)で使用していることから、どうやらGPIOピンを指定していることが分かります。次にyですが、if文中で「GPIOがHIGH」となれば、yは1プラスされます。それ以外の時はyはそのままの値となります。最後の行で「return y」でyの値を関数の戻り値(出力値)として返しています。
ここで、GPIO17には人感センサがついています。人感センサが検出したとき、センサ出力は3VつまりHIGHとなり、それ以外はLOWです。つまりここのコードでは人を検知した場合、yをカウントアップさせると言う機能を持っています。
尚、35-36行目はdatetimeライブラリを用いて、検出時刻をコマンドに出力(print)しています。このdatetimeライブラリの詳細はまたの機会に記述したいと思います。